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遊具真用途研究所
■ 公園とおばちゃんと俺 ■

子供の頃はとにかくいろいろな事をして遊んだ。今となっては思い出せないがそれはもう遊ぶのが仕事だったからね。学校が終わればあとは無限のパラダイス。遊びすぎて狂うくらい遊んだものだ。当時は毎日のことを鮮明に覚えててその日偶然公園で出会って遊んだだけの友人と再会してもいつ遊んだかどんな遊びをしたかを覚えているほどだった。

しかし年月が経てばそれらは現実から思い出に代わる。そしてさらに月日はそれを記憶から消してしまう。どんなに楽しかった思いでも一つ一つ脳裏から消えていってしまう。しかしそれは消えるのではなく忘れているだけ。本当に記憶に残る出来事って言うものは記憶から完全に消えてなくなることは無いと思う。

ほんと最近前置きが長くなってマス。でも今日の前置きは相当かっこいい事を言えたんじゃなかろうか。もうこれを読んだ女ドモはこぞって股を濡らし男ドモも自慢のマグナムの膨張率に驚かされていると思う。

くだらない事を書いていたらさらに前置きが長くなった。要するに昔遊んだ記憶が不意によみがえったので書いてるわけです。

■ いつもと違う公園

んで引っ越す前の我が家の裏にはそれはそれは膨大な公園があったわけです。んで近所のガキの巣窟だったのですが俺は家が一番近いので自分の庭のように闊歩していました。間違いなく俺のテリトリーでした。

んで一角にホントに少数しか知らない小さな遊具コーナーがあって、そこは選ばれた俺の友達しか招待してませんでした。招待しなければばれないくらい小さな遊具コーナーでしたけど。その日も気の知れた友人と狭い俺の城で遊んでいたわけですけどその日はちょっと違いました。

なにやら知らないおばちゃんがベンチに座っているのです。格好は汚いしなにやら臭いしで最初は敬遠してたんですが狭い空間。こっちの遊ぶ声につられおばちゃんがやってきました。かなり嫌悪したんですがおばちゃんはなんとブランコでの遊び方を研究しようと持ちかけました。

これには遊具コーナーの王たる俺もビックリ。研究だって? なんてサイエンティックな香りのする言葉だ。それまでの俺は裸の王様でした。与えられた遊具を使用方法そのままに使ってただけでした。新しい使い方をかんがえようとは微塵も思いませんでした。その衝撃がおばちゃんへの警戒心を無くさせおばちゃんはたった一言で俺達の仲間に入ったのでした。

しかしおばちゃんは自ら提案するのではなく俺達の考える幼稚な使い方に意見するだけでした。しかし俺達にはそれで十分で「かんがえる」といった新しい見地を見開いてくれただけでおばちゃんグッジョブ。しかも自分達の考えた普段は「子供の考えること」と大人に流されてしまう意見全てに本気で打ち込み、討論してくれました。まるで大人の仲間入りを果たして会社で会議を開いているような感覚でした。

■ クロスブランコ

まずは俺の考えたなずけて「クロスブランコ」。二つあったブランコを一つは通常の方向に、もう一つを横方向に動かしてブランコがギリギリのラインで交錯するスリルを味わおうというものでした。これまでに多数意見は出ましたがおばちゃんは常識的に危ないものはやらせてくれませんでした。大人として当然の意見です。で、初めて採用されたのがこの「クロスブランコ」でした。おばちゃんが交錯のタイミングを計るという事で許可を得たのでした。

早速チームリーダーの俺の提案した「クロスブランコ」作戦が開始されました。友達がまず普通にブランコをこぎ、俺がおばちゃんの掛け声でそれに交錯する。いまや遅しとおばちゃんの号砲を待ちました。

( ´∀`)「今よ!!」

その声とともに俺は稲妻のように飛び出しました。ブランコ同士がぶつかるかぶつからないかギリギリの所で交錯します。そのスリルといったら計画段階で予想していたスリルなんか物ともしないすさまじさでした。解りやすく言えば布袋と並ぶくらい

しかしブランコは慣性や重力など様々な要因で動きを変則的に変えます。しかも通常運行ではありえない横運動をしているのでいつしかタイミングは狂い、二つのブランコは衝突しました。

。゚(゚´Д`゚)゚。「イテェェェェ」

俺の指は二つのブランコにはさまれ怪我をしました。人差し指の第二間接の皮がペロンと剥けて肉が見えてます。ってかマジで痛かった。泣きじゃくりながらおばちゃんを罵倒する俺。

ヽ(`Д´)ノ「おばちゃんのタイミングが悪かった!!」

明らかに計画に問題があったのにおばちゃんはごめんね、ごめんねと誤りながら水道で俺の指を洗います。洗い終わるとベンチに置いてあった手押し車の中から汚い服装とは裏腹の可愛いバックを取り出してかわいいバンソウコウを貼ってくれました。すっかり機嫌の直った俺はまた研究所へと戻ったのです。

■ 別れ

その後も様々な遊びが研究されおばちゃんの承認を得たものから順次試されていきました。中にはやってみたらつまらなかったものや危なくて途中でおばちゃんストップがかかる物もありましたがいつもの公園遊びには無い最高の楽しさがあふれてました。

いつしか日が落ち、俺達はまだまだ遊ぶ気モリモリだったのですがおばちゃんが遅いから帰りなさい、というのでこの日は解散しました。

俺はメンバー(おばちゃん含む)に「今日は楽しかった。明日も研究を続けよう」と言い残して解散しました。そして翌日も夕方にその遊具コーナーへといくとおばちゃんの姿がありません。日が暮れるまで待ったけどおばちゃんは来ませんでした

子供達の両親が半分怒りながら迎えにきてその日は解散になりました。俺はそれから三ヶ月くらい通いましたがおばちゃんが来ることはありませんでした。

後から聞いた話ですが俺達がおばちゃんにあった翌日に公園内に区役所の役員が来てホームレスを全部追い出したそうです。追い出されたホームレスの構成を聞くとおじちゃん一人とおばちゃん一人だったそうです。そしておばちゃんは手押し車一つで出て行ったそうです。

それを聞いた日は公園に行ってブランコで泣きじゃくりました。大人はなんて酷いことをするんだろう。あんなに優しいおばちゃんをなぜ追い出すのだろう。関係ないのに自分の親さえも憎みました。大人の中で初めて自分達を対等に扱ってくれた。おばちゃんは立派な俺達の仲間だったのに。

■ その後

その話を聞いてからも俺は遊具コーナーで研究を続けました。仲間も一緒に研究してくれました。しかしおばちゃんがいた時はおばちゃんが止めていてくれたろう危険な遊びやつまらなすぎる遊びを体験し、おばちゃんがいかに大切な存在かを思い知るだけでした。

今俺はホームレスを見ると嫌悪感を抱いてしまいます。要するに負け犬ではないか、とさえ思います。でもあの日のおばちゃんを思い出すとその考えが浅はかだったことを思い知らされます。おばちゃんはすごい心の優しい人だった。くだらない俺達の遊びに真剣に付き合い、無理難題を言う子供に真剣に対応し癇癪に謝ってくれた。しかも俺達の身を案じ危険な遊びから知らず知らずのうちに遠ざけてくれていた。

そしていまだから思う。おばちゃんは社会から追い出され寂しい人生だったのではないか、と。俺達が遊ぶのを見て思わず近づいてきてしまったのではないかと。そう思うと、一瞬ではあるが俺たちの遊びに付き合うことでおばちゃんの寂しさを紛らわすことができていたのではないか?と。

ホームレスは確かに地域にとってよくない存在かもしれない。よくない行いをするホームレスも多い。しかしホームレスも人間であること、そして人間だから寂しいんだという事を教えてくれたおばちゃん、ありがとな!! そして今どこにいるかわからないし生きているかも解らないけどおばちゃんは永遠に俺様研究所の優秀な研究員だ。サボったらぶん殴るかんな(⊃Д`゚)゚。

最後に。おばちゃんがいなくなって歯止めが無くなった俺達はブランコに乗りながら豪快に小便をするという研究を発表。近所一体に知れ渡り親父には殴られるわ近所で「おっ、小便小僧!!」と呼ばれるわで切ない思いをしました。そこからかも知れません。羞恥心が無くなりシモねた連発の人生に転がったのは。頼むおばちゃん、また歯止めを掛けに来てくれ・・・(;´Д`)
【2005/04/07 22:55】 | 真面目 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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