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死力を尽くす
■ 戦いに犠牲はつき物 ■

先ほどから城壁は悲鳴にも似た唸りを上げている。一定の間隔で放たれる唸り声はこれからソレを聞く者たちに今後の更なる絶望を予感させる不気味な音だった。その絶望の訪れは遠くは無いだろう。時期に城壁は破られ勝利に打ち震える敵兵がなだれ込んできて今まで城壁に向けていた情熱を我が民への蹂躙と換える。

「まだ負けたわけではありません!!」

傍らに控え自分と同じように絶望のノックを聞いている側近が黙っているのが辛いらしく強気な励ましを誰とも無く掛ける。たしかに負けてはいない。まだ。だが負けは明白な事実としてまもなく訪れるだろう。

「今までよく尽くしてくれた・・・。」

側近の言葉に返すことも無く、そして後ろを振り返ることも無く城門を見つめながら吐き出すように言葉を放った。後ろを見なくても側近達がどんな顔をしているかがわかるからだ。恐らく恐怖。絶望。そして今の自分と同じ顔だろうという事。

ただ決定的に違うのは彼らは民衆であり私は王だ。彼らは従う者で私は従える者。そして我々に残された選択肢を行使する権利を持つ者と持たない者。誰もが口には出さないが私の決心を待っているに違いない。

この国の王にはある特殊な魔法が与えられる。今まで行使した王は皆無だがその破壊力は絶大で無慈悲で指向的だ。使えばその瞬間に国を脅かすと判断された敵勢力の生気を奪いきる。要するに目の前の敵はすべて滅びるのだ。当然、代価は相当な物になる。王の命は勿論、王家の血は呪われ今後様々な災厄が訪れる。力を行使した大地も朽ち果て。しばらくは使い物にならなくなるだろう。しかしそこに息吹く人間は延命できる。この場を凌げるのだ。

歴代の王はこの呪われた力を使うことなく次代の王に引き継いできた。その伝承が正しければ王家は凄惨な末路をたどることになるからだ。だから歴代の王は軍備を備え物理的な防御策を張り巡らせていたのだがどうやら私は歴代の王と同じ轍を歩むことができないらしい。急に台頭してきた新しい勢力は近隣の同盟国を飲み込み、今は我々の国の城門をノックしている。

「最後の一兵まで戦います!! だから・・・」

先ほどの私の発言でもう側近は全員気付いていることだろう。この魔法の伝承は御伽噺としてこの国に伝えられ、他の国は知る由も無い。この国の民でさえ御伽噺として疑っていないだろう。しかし国王に使える人間は事実と認識し、他に漏れることなきように注意している。

我々がこの御伽噺を事実と認識する根拠は今、我が手の中にある。王錫である。この王錫はいかなる温度の火をくべたとしても変化を見せず、またいかなる高名な魔法使いの手にかかっても仕掛けられた魔法の解除や分析は適わなかった。根拠としては薄いのかもしれないがこの伝承が何百年も前から変わらず伝えられていることに今は縋りたい。

「私が居なくなった後は頼む。軍備の強化を怠るなよ?」

自分に対しての皮肉を吐きかけ、私は祈りの間へと向かうのだった。幸い、私にはまだ家族はいない。今存命している両親と兄弟には申し訳ないが呪いを受けてもらうしかない。そう、強大な力には犠牲が必要不可欠なのだ。逆に今、自分に家族が居ないことが問題だ。のろいを受ける生贄が少なければ魔法は失敗に終わるかもしれない。今は多くの兄弟を生んでくれた両親に感謝するときだ。

恐ろしいほどの静寂が包む祈りの間の中で最後に皆の顔を思い出した。自分は彼らを守るために力を使うのだ。何も思い残すことは無い。願わくば、私亡き後も国が腐食した大地を開墾し力強く根付いてくれることを・・・。

瞬間、城の中央に位置する祈りの間を中心に紅い光が放たれた。城壁の中の人間には優しい、そして城壁の外の人間には無慈悲な紅い光だった。一瞬で彼らは絶命し、物言わぬ躯となり忌々しいノックの音は止んだ。民衆は御伽噺が真実であったことを即座に理解し、王の決断に涙した。いや、これから自分達を襲う呪いに対してかも知れない。

今後、この王国は呪いを受け民衆は様々な苦労を請け負うだろう。しかし伝承が事実という証明は今後のこの国への不可侵を近隣諸国に植え付け、今回制裁を受けた兵士達はその証人となったわけである。

払った犠牲は大きかったが民衆ががんばればそれ以上の物を作り出す可能性は残された。

とまぁ何が言いたいかと申しますと。

(;´Д`) 太いうんこでケツ切れた・・・

戦いに犠牲はつき物で、相当手ごたえのあるブツが吐き出されましたが払った代価は決して安いものではなかったことをここに記す。
【2005/04/26 09:49】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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